BtoBの卸や小売り事業者はこれまで、既存顧客との受発注業務をパソコン毎にインストールされた基幹システムのもと、電話、FAX、メールなどで行ってきました。インターネット上で決済まで完結できるECサイトの仕組みはこれまで対一般消費者との間では普及してきましたが、BtoBとなるとそう簡単にはいきません。
「取引先毎に異なる価格表示、決済方法、配送方法」「膨大な商品情報の管理」「商品情報のカスタム」「さまざまな帳票出力」など、本来は使用する企業ごとに最適化された独自のシステムが望ましいところですが、開発費用もばかになりません。
とある卸事業を行う取引先に相談を受けました。
「受発注業務をクラウドで行うサービス(その業界では有名)があるのだが、高くて、、codexさんどうにかなりませんか?」
「その用件でしたら、昨今ではBtoB用のショッピングカートというシステムがあるのですが、試してみませんか?」
その提案は見事に取引先のニーズを満たし、弊社完全サポートの元、導入開始にいたりました。
それから年月はたち、様々な業界でBtoBショッピングカートが活用されはじめてきている今、改めてその効果について触れてみたいと思います。
BtoBショッピングカートとは
BtoBカートは、企業間取引のBtoBに特化したショッピングカートです。 BtoBカートは、既存の取引客との受発注業務をオンラインで完結できたり、取引先ごとの取引条件を個別に設定できるなど、BtoBのEC事業者にとって利便性が高くなっています。
BtoBショッピングカートのメリット
- 受発注業務を自動化
- 営業範囲外への販路拡大
- 電話、FAX、紙の帳票発行などでのヒューマンエラーの改善
- 他社受発注システムやプラットフォームの利用でかかる大きな経費削減
- 過酷な労働環境の改善や人件費のカット
- 受発注システムと社内基幹システムとの連携
- 2023年10月より施行されたインボイス制度の適応 など
BtoBショッピングカートシステム 5選
ただし、導入には大きな壁も、、
どのシステムを選べばいいかわからない、職人が多くITリテラシーのある人材がいない、古い基幹システムとの連携ができない、膨大な商品情報・顧客情報の整理ができていない、など導入まで自社ですべて完結するには様々なハードルがあります。
そこで我々の出番です。
codexではECサイト自体の制作や構築はもちろん、システムの選定から、店舗設定代行、既存マスタ情報の整理、商品画像の作成、基幹システムとの連携に関する調査や設計、運用サポートなど、導入に向けてしっかり伴走し、完全サポートするサービスを行っております。
BtoBショッピングカートのサポート事例
業務用酒類・食品卸会社 株式会社中島屋酒店
飲食店向けの発注サイト"酒小屋PRO"
https://sakagoya-pro.i11.bcart.jp/(デザインは当初とは変更されています)
導入前の課題
- 早朝の時間帯に最大5人体制で受注業務
- 一番多い受注方法はFAXで毎日数百枚も届くが、字や数が読めず確認の電話を入れて対応
- 他社BtoBプラットフォームの利用で年間数千万円の手数料が発生
- 電話、FAX、メール、LINEなど受注方法が統一できていない
- 受注内容を1つ1つ社内基幹システムに打ち込む必要がある
- 早朝から遅い時間までの長時間かかる社内の管理フロー
これは確かに改善の余地がありそうですね、、
BtoBショッピングカートには「Bカート」を採用。基幹システムとの連携も行いました。
導入後の効果
受注側(中島屋酒店)
- 受注業務に関わる人員のカット
- アナログな受注処理が減少、ヒューマンエラー防止と受注業務時間の短縮
- 基幹システムへ打ち込む時間が減少、業務効率化に
- システム利用料の削減
- 飲食店とのコミュニケーションツールとしても活躍中
- キャンペーンの告知をメルマガ配信や新着情報に記載
発注側(飲食店)
- 発注業務がスマートフォンで簡単に
- メッセージ機能を活用し細かな要望が可能に
- 仕入れ内容がすぐに確認でき、発注管理がしやすくなった
- 仕入れのミスが無くなり、原価コントロールが徹底できるようになった
- 定期的に発注しているものは発注リストにまとめてあるので便利
- 請求書や領収書の確認もできるからペーパーレスに繋がった
- クレジットカード支払いでポイントがつく
→中島屋酒店様にも"酒小屋PRO"導入ついて記事で紹介いただきました!
BtoBショッピングカートは様々な業界で今後も活躍していくと思います。検討しているが不安、、なんて企業様がいましたら、是非一度ご連絡ください。